【要約】『数値化の鬼』を解説!「できる人」ってどんな人?

本の紹介

みなさんはどのくらい『数字』を意識して仕事していますか?

上司との認識の食い違いがある。

仕事ができる人の頭の中はどうなっているんだろう?

数字にこだわる人はうざい。

楽しく仕事ができれば売り上げも伸びるはず。

このように漠然と考えてはいないでしょうか。

『仕事ができる人』はたった1つの、ある共通の考えがあります。

それは、『数字』です。

いかに数字をもとに物事を考えているかが、できる人とできない人の分かれ道です。

本記事では、今大注目で創業から約4年で東証マザーズにて上場した「株式会社識学」の代表、安藤広大氏による著書『数値化の鬼』を紹介します。

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そもそも、数字とは?

「ここには“たくさん”のトマトがある」と聞いて、あなたは何個を想像しますか?

「“死ぬ気”で頑張ります」と聞いて、あなたはどのくらいの仕事量を期待しますか?

数字とは、

  • 不足を見るためのもの
  • 認識のズレをなくすもの

人によってばらつきのある感覚ではなく『客観的事実』なのです。

数字にこだわることで、客観的に自分を捉えることができ、「何に注力すべきか」「他者との共通の認識」を簡単に理解、共有できるようになります。

『仕事ができる人』への5ステップ

①「行動量」を増やす

PDCA

『PDCA』(Plan=目標、Do=行動、Check=評価、Action=改善)の『Do』をとにかく増やすということです。

有名デザイナーやアーティストの多くは、とんでもない数の作品を世に残しています。
そして、その中から世の中で認知される有名な作品が生まれるのです。

周りの人は、何か1つでも偉業を達成すれば他の失敗はすぐに忘れてしまいます。そのため、『行動量』を増やす事が最も重要なのです。

ではどのように、行動量を増やしていけばいいでしょうか。

KPI

KPI(=数値化された目標のための目標)を掲げる。

例えば、1ヶ月で300ページの本を読むという目標を掲げたとします。

ここでのKPIは次のようになります。

1日あたり10ページ読む。これを30日続けて目標を達成する。

注意点は、必ず『数字』を入れて設定する事です。

②「確率」のワナに気を付ける

80%の内訳は?

勝率80%』と『勝率60%』どちらが凄いですかね?

答えは内訳を見ないとわかりません。

『4/5=80%』と『60/100=60%』では全く内容が異なります。

①の考え方をもとにすると『勝率60%』の方が圧倒的に価値があります。
成長する見込みがあるのは後者の方だからです。

確率に拘らず、自分にブレーキをかける事なく、そして失敗の数を恐れずガンガン行動していきましょう。

③「変数」を見つける

変数=『問題の本質』

変数とは今直面している「問題」の『本質』であり、『自分で変えられる部分』のことです。

例えば、プレゼンがうまくいかなかったため、次の行動を取ったとします。

  • 時間をかけて資料の質を高める→うまくいかない
  • 伝え方を改善した→聞く人の反応が変わり、評価を受けた

この場合の変数は、『伝え方』にあったと言えます。

定数=『自分では変えられないもの』

『変数』はこれだ!と見つけた気になって改善しようとしても、なかなか成果が出ない時

それは、『定数』である可能性が高いです。

定数とは、天気他人など、自分の努力では変えることのできないものです。

定数をいくら動かそうと行動量を増やしても無駄になってしまいます。

④「真の変数」に絞る

変数の捉え方

  1. やることを時系列で整理する
    :数字を使い、物事を分解し、細く、そして具体的に取り組むことを明確にします。
  2. なぜ」を三回繰り返す
    :うまくいかなかったことに対して、その理由を突き詰めます。
  3. トライ&エラーで改善しながら見つけ出す。
    :行動量を増やし、失敗を重ねながら、微調整していきます。

『真の変数』

真の変数』に辿り着くには以下の手順が有効です。

  1. 問題の要因である変数を10個あげて、上位3個に絞る
    :優先順位をつけて、選択と集中をします。
  2. 前例を気にしすぎない
    :時代は常に変化するため、以前までの「変数」が「定数」になっている可能性があります。
  3. は変数ではない
    :他人を変えることはできないので、仕組みを疑って、改善します。

⑤「長い期間」から逆算する

人は「短期的な利益」にとても囚われてしまいます。

しかし、目先の利益ばかり追い求めるとすぐ頭打ちになってしまいます。

そのため、長期的な利益や自分の成長に効果的なことにフォーカスを当てましょう。

『長期的な目線』は以下の方法で確認できます。

  1. 1年後、5年後、10年後と将来の『自分のなりたい姿』を想像する
  2. 5年後の目標と『今日のKPI』は繋がる
  3. 常に『変数何か』を頭の片隅に入れておく

まとめ

仕事ができる人の5ステップ
  1. 行動量」を増やす
  2. 確率のワナ」に気を付ける
  3. 変数」を見つける
  4. 真の変数」に絞る
  5. 長い期間」から逆算する

「来月から気を引き締めて頑張ります」「忍耐力こそが成功の鍵だ」

本書を読むと、このような言葉は「まやかし」でしかないと気付きます。

曖昧な言葉ではなく、具体的な『数字』で指示や目標達成、KPIを組み立てていきましょう。

本記事が、一人でも多くの方に役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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