友達や恋人、上司に言われたことがなんかモヤモヤする…….
時間をかけて会議したけど、なんかしっくりくる結論が出ない……
もっと地頭が良ければ…….
そんなことを感じたことはないでしょうか?
おそらくみんなが抱えている悩みかもしれません。
今回は、頭が良くなる世界一シンプルなトレーニング、マッキンゼーで活躍した著者の独自メソッド『0秒思考』を、今話題の『行動経済学』を交えて解説していきます。
著者
:赤羽 雄二さん(『0秒思考』)
:川西 諭さん (『行動経済学』)
0秒思考は誰にでも手に入る
そもそも、0秒思考ってなに?
0秒思考とは、
- 『正しい即断即決』をすること。
- 自分の考えを整理して『悩まない』こと。
私たちは常にこのような事に頭を悩ませています。
- 職場や学校での人間関係
- やりたい事や得意なことが見つからず、将来が不安
- 問題やトラブルが発生しても正しい解決策が出せず、同じようなことが再発する
ですが、正しいトレーニングを積むと、どれも一瞬で解決できるようになります。
どうやって、0秒思考を身につける?
結論から言うと、『メモ』です。
解決までの流れはこんな感じです。
①感情→②考え→③整理→④文章化→⑤メモ→⑥問題解決
それぞれのフェーズに当てはまる人は以下の特徴が言えます。
①感情で止まる:感情を押し殺している
②考えで止まる:考えてない人
③整理で止まる:普通の人、一般の人
④文章化出来る:考えようと努力する人
⑤メモができる:よく考えている人
⑥問題解決ができる:頭が常に整理されており、すぐに課題解決できる人
みなさんはどれに当てはまりますか?
メモの取り方
具体的なメモの取り方をご紹介します。
①タイトルは課題や問題、自分の悩んでいる事。アンダーラインを引く。
例:すぐにイライラしない方法、どのように部下を褒めるかなど。
②頭に浮かんだタイトルに関係する内容を瞬時に書き出す。20〜30文字で具体的に。
例:イライラした出来事、その時の感情。部下の表情はどうだったか、思い浮かぶ解決策など。
③メモを書くタイミングは、いつでも、どこでも。
④1分以内に書けるように余計なことは考えず。1日10件を目標にさまざまなテーマで書く。
⑤テーマごと(コミニュケーション、仕事、将来など)にクリアファイルにまとめる。
⑥3ヶ月目、6ヶ月目に見直して、それ以降は振り返らず保存するだけ。
どうでしょうか、意外とシンプルではないでしょうか。
この訓練を行う事により、瞬時に状況や自分の感情を言語化し理解できるようになります。それにより気持ちの整理や解決策、アイデアが浮かんでくるようになるでしょう。
行動経済学との関係性
『0秒思考』を読んだ後に『行動経済学』を読むと面白い発見がありました。
それは、メモのトレーニングは人間の脳科学上、とても理に適っているということでした。
そして、誰もがこの『0秒思考を習得できる』ということです。
以下、行動経済学の一部を抜粋して詳しく掘り下げていきましょう。
脳には2つのシステムがある
私たちの脳には『人間の脳』と『動物の脳』が存在します。
それぞれ違う役割があり、私たちはその2種類の脳のシステムを使い分けて生きているのです。
それぞれのシステムの役割と特徴とは?
- 人間の脳
- 合理的にものごとを考える
- 考えること、決定に時間がかかる
- トラブル時の臨機応変な対応
- 複雑で困難な知的活動
- 『動物の脳』の暴走を制御
- 使うと脳に疲労を与える
- 動物の脳
- 非合理的
- 呼吸や母国語を喋る時など、習慣的なこと
- 反射的に決められる
- ほとんどエネルギーを必要としない(無意識的)
- 情報の記憶と想起
- トライ&エラーを繰り返し、最適な方法を繰り返す
そして最大の特徴は、
最初は人間の脳を使って考えていたことも、何度も繰り返す事によって、動物の脳を使って瞬時に最適な答えを出す。
ということです。
どうでしょうか、繋がってきませんか?
つまり、『地頭の良さ』や『問題解決能力』はトレーニングによって誰でも作れるということです。
まとめ
今回は、『0秒思考』の仕組みとトレーニング方法を『行動経済学』の一部を交えてご説明しました。
どちらの書籍もとても魅力的で非常に面白いです。
特に『行動経済学』→『0秒思考』の順で読むととても理解が深まるかと思います。
みなさんの中には日頃「なんか心が晴れずにモヤモヤする」「考えが堂々巡りしている」といった悩みを抱えている方も少なくないはずです。
この『0秒思考』を身につけてもう悩まない人生を一緒に送っていきませんか?
正しく、誠実にこのメモの習慣を続けていけば誰でも必ずその日はやってくると私は信じています。
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